こんにちは。

スター行政書士事務所の山田です。

このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験と介護職員向けの研修でお話してきたことなどをお伝えしたいと思います。

このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。

 

今日は「ひな祭りの写真」について。

 

私が後見人をやっている方が入居している特養から写真が届きました。

どのような写真かというと、ご利用者がお内裏様の衣装を着て、手には細長い板を持った写真です。

その特養では、ひな祭りの時期なので、職員が紙で作った衣装やかつらを身に付けてご利用者が写真を撮っているようです。

 

その写真の中で、少しだけ笑っているご利用者を見て思いました。

「この方は本当に紙で作った衣装やかつらを身につけて写真が撮りたかったのかな?」と。

その方の仕事は公務員。

結婚歴はなく、子どももいません。

あまり、このようなことは経験したことがないと思います。

 

本人が望んで撮った写真であれば、もちろんいいと思います。

しかし、職員さんに写真を撮ろうと誘われ、断れずに撮った写真だったら、複雑な気持ちです。

 

利用者さんを楽しませようと、何時間もかけて作ったと思われる衣装。

作った職員さんは、日々の業務の傍ら本当に大変だったと思います。

 

しかし、ご利用者の中にはそれを楽しめない人もいます。

お雛様、お内裏様の衣装を着て写真を撮るよりも、隣に座って昔話を聴いてほしい、少しだけ散歩に出かけたい、という人たちも多いのではないかと思います。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。