こんにちは。

スター行政書士事務所の山田です。

 

このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験と介護職員向けの研修でお話してきたことなどをお伝えしたいと思います。

このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。

 

今日は「忙しい介護現場の業務改善」をテーマに書いていきます。

 

介護の現場は、常に忙しい現場です。

特に最近では介護人材が不足している事業所が多く、職員一人ひとりにかかる負担も大きくなっていることと思います。

私の知っている限り、「ウチの事業所は、人員は充実していて問題ない。」という事業所はありません。

 

では、忙しい現場を改善するためには、どのように取り組むのが良いでしょうか。

最も効果的な方法は「やらないことを決めること」です。

介護の現場は、新しい業務が追加されても、これまでの業務を見直すことがほとんどないように思います。

それでは、やらなければならないことがどんどん増えてしまいます。

最初は、特に問題がなくても、真綿で首を締めるように、気が付かないうちに自分たちの限界まで仕事を増やしてしまっていることもあるのではないでしょうか。

過去に決めた業務でも、現在本当に必要なのか、もう一度スタッフ間で話し合い、「必要ない」と判断した場合には、「やらない」ことです。

 

「これまでやってきたことだから、続けた方がいいのではないか」と考える人もいるかもしれません。

人は、変化を恐れる習性があります。

毎日忙しく業務をこなし、仕事に対して不満があるにも関わらず、実際に業務を減らすといった「変化」を嫌う人もいます。

しかし、いつまでも今の状態を続けるわけにはいきません。

勇気をもって不必要な業務は削ることです。

 

「実地指導のときに問題になるのではないか」「法令上問題はないのか」といった声も出るかもしれません。

しかし、介護保険法の運営基準で示されていることは、それほど多くはありません。

もし心配なら、役所に確認したり、本で確認した方が良いと思います。

 

「業務が忙しくて大変」という方は、是非「やらないことを決める」という作業を通じて、もう一度自分たちの介護に対する考え方を振り返ってみてもよいのではないでしょうか。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。