令和2年3月25日、介護福祉士国家試験の合格発表がありました。
私も、20年以上前から介護福祉士資格を持ち、最近では、実務者研修で介護福祉士の受験を考えている人たちに介護過程を教えていたので、介護福祉士はとても馴染みのある資格です。
介護福祉士資格のことについて書いてみます。
プラスの効果
介護福祉士の資格を取得したことによるプラスの効果をみてみましょう。
賃金
まずは、賃金面。
事業所によって金額の違いはあると思いますが、資格手当がある事業所が多いのではないでしょうか。
そのような事業所で働いている人は、介護福祉士の資格を取得したことによって、資格手当をもらえることになります。
また、令和元年10月からの介護職員等特定処遇改善加算では、年収440万円か月収8万円超の対象は、介護福祉士資格を持った人に限定されています。
ですので、長く働くことによって、賃金が上がる可能性はあると思います。
モチベーション
介護福祉士試験に合格したことにより、
「努力すればできる!」
という思った方も多いのではないでしょうか。
福祉関係の資格は、社会福祉士、精神保健福祉士、ケアマネージャーなど色々とあります。
今回の介護福祉士試験合格が成功体験となり、さらなる資格取得へ挑戦するモチベーションが高まるのではないでしょうか?
実践できる
「介護の仕事をする上で引出しは多い方がいい。」
これは、私が長年介護の仕事をしてきた経験から自信を持って言えることです。
今回勉強してきた中で、多くの学びがあったと思います。
それは、間違いなく事業所で実践できること。
自分が学んだことを専門的な知識を現場で実践し、利用者の生活の質が向上すればとても意味のあることだと思います。
マイナスの効果
資格を取得して、マイナス効果なんてあるのでしょうか?
ほとんどの方がそのように思うかもしれません。
しかし、長く介護の業界に身を置いていた者からすると、中には残念な方もいます。
合格するまでは、有資格者以外の職員の話にも謙虚に耳を傾けていたにも関わらず、合格を機に相手が資格を持っているか否かで、関わり方が変わる人。
資格があるから偉いなんてことはありません。
大切なことは、専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引等)を行うこと(社会福祉士及び介護福祉士法2条2項)。
介護の仕事は、大変なこともあると思いますが、喜びも多い仕事です。
これからも頑張ってください。