認知症の中で最も多いとされているアルツハイマー型認知症。
認知症の人の中で、4割以上の人がアルツハイマー型認知症と言われています。
今回はアルツハイマー型認知症の症状について書いていきます。
記憶障害
アルツハイマー型認知症の症状では記録障害が挙げられます。
昔のことは比較的覚えていますが、短期記憶が保持が難しくなります。
例えばついさっき夕食を食べたにもかかわらず「食べていない。」というような場合です。
これが年齢的な物忘れであれば、夕食は何を食べたかは忘れてしまっているけど、夕食を食べたこと自体は覚えています。
アルツハイマー型認知症の人は記憶がすっぽり抜け落ちているという特徴があります。
記憶障害は初期の段階から頻繁に見られます。
見当識障害
自分がいる場所、時間、人物が正しく理解できなくなる症状です。
場所の見当識障害が起こると、自分がいる場所がどこか分からなくなったり、外出して迷ったりします。
時間の見当識障害が起こると、今日が何月何日で、時間は何時ころか分からなくなります。
人物の見当識障害は、家族のことが分からなくなるなど、周囲の状況に合わない行動を取るようになります。
判断力の障害
自分の置かれている状況に応じて適切な行動を取ることが難しくなります。
実行機能の障害
物事を手順が分からなくなるといった障害です。
例えば、カレーを作るために、肉、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎをどの位準備して、どのような順番で調理をするか、といったことができなくなります。
ただ、手順がわからなくなっても、ジャガイモの皮を剥いたり、炒めたりといったことが可能です。
ですので、誰かが見守りや声かけをすれば行うことができること場合も多いです。
アルツハイマー型認知症の進行
アルツハイマー型認知症は、脳が萎縮される病気です。
10年くらいかけてスロープのようにゆっくりと進行します。
軽度
初期の段階では、物忘れが頻繁に起こり、薬を飲み忘れたり、約束の時間を間違える、など日常生活に支障が出てきます。
中等度
着替えや掃除、入浴などができなくなり、誰かの介助がないと日常生活が送れなくなります。
重度
記憶全般が障害され、自分や家族のことが分からなくなります。
身体機能も低下するため、ベッド上での生活する時間が長くなってきます。
意思疎通が困難になるといった状態になります。
以上、アルツハイマー型認知症の主な症状と進行でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。