こんにちは。
スター行政書士事務所の山田です。
このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験と介護職員向けの研修でお話してきたことなどをお伝えしたいと思います。
このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。
今日は「介護保険制度や成年後見制度が自分らしく暮らす邪魔をする」をテーマに書いていきます。
介護保険制度が始まったのは、2000年。
介護保険制度の導入により、措置から利用者と事業者の契約になったため、自ら契約を結べない人のために成年後見制度も同時に導入されました。
介護保険制度が始まる前は、「介護は家族が行う」、という考え方から、「介護は社会が行う」という考え方に転換され、社会の中で介護保険制度が果たしてきた役割はとても大きいと思います。
また、成年後見制度も、認知症などにより、介護サービスや入院手続きができない方や自分のお金を管理することが難しい方にとって、必要な制度だと思います。
しかし、この介護保険制度や成年後見制度、使い方によっては、本人らしく生きることを妨げてしまうこともあるのではないかと思います。
例えば、一人暮らしの高齢者。
最近物忘れがあって、ゴミを出す曜日を間違えたり、財布をどこにしまったか忘れてしまうことも。
このような状況を知った包括支援センターの職員は、介護保険の申請をし、介護度が出たらケアマネジャーがヘルパーやデイサービスの利用を勧める、それと同時にお金の管理、介護サービスの契約をするために後見等の申立を行う。
確かに、このような公的な制度を利用することは、認知症の人の生活を支援するためには、必要なことかもしれません。
大抵の人は、このような公的な制度を利用することで、困っていることや不安が解消・軽減すると思います。
しかし、中にはこのような制度を利用することで、暮らしにくくなる人もいます。
本人とすれば、家で一人でテレビを観たり、時々訪ねてくる近所の人たちと話をするくらいの生活を望んでいるのかもしれません。
しかし、ケアマネジャーや後見人が、「あなたにとって必要だから」と本人を説得し続け、デイサービス等介護事業所と契約し、本人は望んでいないのに、色々な理由をつけてデイサービスに通うことになったり、ヘルパーが家の中に入ったり。
このように介護保険制度や成年後見制度が、自分らしく暮らすことを邪魔してしまうかもしれません。
介護保険や成年後見は、なくてはならない制度です。
その制度を知っている人こそ、利用する人の意向を丁寧に確認し、ご本人のペースに合わせて進めていかなければならないと思います。
自戒を込めて。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。