昨日、パラリンピック陸上に挑戦する視覚障害のある選手と隣でガイドをする伴走者の番組を放送していました。

選手と伴走者は、お互いが10cmのヒモを握り走ります。

伴走者は、視覚障害のある選手が全力を出し、安全にゴールできるように、「段差があるよ。」「もっと右だよ。」などと伝えます。

視覚障害のある選手は、レースで結果を出すために、暗闇の中を全速力でで走らなければなりません。

伴走者との信頼関係がなければ、安心して走ることはできず、納得のいく結果も達成できないことでしょう。

ゴールに向かって自分の進む方向を伴走者に委ねる。

強い信頼関係がないとできないことだと思います。

そのためには、伴走者に的確なアドバイスが求められます。

これは、任意後見人の役割も同じではないかと思います。

後見人の役割は、認知症、知的障害、精神障害等の精神上の障害によって、判断能力が減退した人の財産管理や身上監護をすることであり、生活すべての支援をすることではありません。

しかし、本人のために適切に財産を管理し、住居の確保や福祉施設との契約など、本人が安心して、人生のゴールを迎えるための支援を行うためには、やはり強い信頼関係が必要だと思います。

後見人としての知識の習得はもちろんのこと、人として、信頼されるよう日々、事故研鑽していくことが必要だと感じました。