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介護は利用者の行動をコントロールすることではない

介護の仕事をしていると、

「(介護者である)自分は○○をしてほしいのに、利用者さんがやってくれない」

ということはありませんか。

例えば、

「食事を食べてもらいたいのに食べてくれない」

「紙パンツをはいてほしいのに布パンツしかはいてくれない」

このような場合、「どうしたら食べてくれるか」、「どうしたら布パンツをはいてもらえるか」をつい考えてしまいます。

きっと、介護者側が、「これ(全量摂取してもらうこと、紙パンツをはいてもらうこと)があなたには必要ですよ」、と考えるものを利用者にやってもらう。

今では反省しますが、私も以前は、そのように考え、時には無理やり食べ物を口に入れたり、布パンツを全て隠して紙パンツをはいてもらったりしたこともあります。

介護の現場は、介護者と利用者の関係が上下の関係になってしまうこともあり、このような介護が行われてしまうのではないでしょうか。

「全量摂取してもらうこと」や「紙パンツをはいてもらうこと」は、介護者側が考えることであって、利用者が求めていることではないことも少なくありません。

「介護者の思うように利用者に行動してもらう」

つい、介護者側が考える正解ありきのケアになりがちです。

介護者が考えている正解は、あくまで介護者側が考えている正解。

介護者が目の前の利用者との対話や観察を通じ、その利用者にとって何が適切なサービスなのかを色々な意見を出し合いながら考える。

時間や手間はかかりますが、そのプロセスこそが大切だと思います。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師。

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