介護報酬の計算では、小数点以下の端数が生じることがあります。
そのときの計算方法・端数処理についてまとめました。
介護報酬額算定の基本的な考え方
まずは、介護報酬の基本的な計算方法は、
サービスごとに算定した単位数×地域ごとに設定された1単位の単価=事業者に支払われるサービス費
となります。
そして端数の計算は以下の通り。
【サービスごとに算定した単位数】
加算・減算の計算(割合を乗ずる計算)を行うごとに、小数点以下の端数(1単位未満)を四捨五入
【円換算】
小数点以下の端数(1円未満)を切り捨て
端数処理の計算例
事例:要介護2、1割負担、通常規模デイサービス所要時間6時間以上7時間未満、店員超過・人員配置不足減算、認知症加算、5級地の場合
①通所介護の基本単位数=679単位
②減算:定員超過・人員配置不足減算(所定の単位数の100分の70)→①×0.7=475.3➡475単位(小数点以下四捨五入)
③加算:認知症加算(60単位)→①475+60単位=535単位
④1単位あたりの地域区分:10.45円
⑤介護報酬:535単位(③)×10.45円(④)=5590.75円➡5,590円(端数切り捨て)
⑥保険請求額:5,590円(⑤)×0.9(給付率)=5,031円(端数切り捨て)
⑦利用者負担額:5,590円(⑤)‐5,031円(⑥)=559円
となります。