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「認知症になると赤ちゃんに返る」について考える。

「認知症になると赤ちゃんに戻る」と言われることがあります。

認知症の人の、洋服が上手に着られない、食べ物をいじる、言葉がでなくなるといった行動がそのように捉えられるのではないかと思います。

しかし、生まれたばかりの赤ちゃんと、これまで多くの時間を生きてきた認知症の高齢者を同視することは正しいとは思いません。

高齢者には、これまで生きてきた過去があります。

例えば、長年学校の先生をやってきた人が認知症になり、赤ちゃんのように扱われたとしたらどう思いますか。

自分が認知症になったときに、これまでの生活歴を無視したケアとこれまでの生活歴を尊重したケアのどちらを望みますか。

きっと、これまでの生活歴を尊重したケアを望む人が多いのではないかと思います。

「認知症になりたくない」

そのように思う背景には、

「自分のこれまでの生活歴を無視され、赤ちゃんのような扱いを受ける」

といったこともあるのかもしれません。

また、認知症の人を赤ちゃん扱いをするということは、職員と認知症の人との関係は対等な関係と言えないことが多いのではないかと思います。

気が付かないうちに職員が上、認知症の人が下といった関係性ができてしまっているのかもしれません。

このような関係性の下では、不適切なケアから虐待に発展してしまうこともあるかもしません。

認知症ケアの専門職である以上、ご利用者のことを良く知った上で、個々のご利用者に合った声掛けの実践が大切だと思います。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師。

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