こんにちは。

スター行政書士事務所の山田です。

このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験と介護職員向けの研修でお話してきたことなどをお伝えしたいと思います。

 

このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。

 

今日は「介護の仕事をしている人は一度外に出てみよう」。

 

「介護の仕事をしている人は一度外に出てみよう」、といっても、介護の仕事を辞めて他の仕事をしてみよう、というわけではありません。

自分が働いている介護の現場を、外から眺めてみようということです。

 

同じ事業所(部署)で長い間働いていれば、どうしてもそのやり方に慣れていきます。

当然、慣れることは悪いことばかりではありませんが、継続して事業を行っていくと、そのやり方が、時代や個々のご利用者のニーズに合致しないことも出てきます。

そのような状況にならないように、事業所の外側から客観的に見てみることが大切だと思います。

 

例えば、特養の利用者さんで入浴の拒否をする人がいるとします。

職員は人や時間、声掛けの仕方を変えて、何度も誘っています。

しかし、入ってもらえない。

このようなことはないでしょうか?

 

もちろん、入りたくない原因はご利用者さんによって違うと思います。

しかし、事業所のこれまでのやり方に原因があるかもしません。

 

例えば、服装。

入浴介助の時に、白い長靴に全身を覆うようなビニールエプロン。

このような服装で、「お風呂入りましょう。」と声掛けをしても、認知症の人は、「この人は特養で働いる職員で、入浴介助のため、このような格好をしている。」ということが分からないため、いくら声をかけても「嫌です」と断るかもしれません。

 

また、職員の動きもそう。

いつもバタバタ走り回って、大きな声を出すのが当たり前になっていても、自分たちは分からない。

もしかしたら、事業所の中を急がしく、動き回っているのが良い職員の象徴だったかもしれません。

しかし、一所懸命仕事をしているつもりでも、職員全体のザワザワした感じや色々な音によって利用者さんが混乱している原因になっていることもあるかもしれません。

 

中にいては見えないことがたくさんあります。

 

定期的に、意識して事業所を外から眺めてみてはいかがでしょうか。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。