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【介護ブログ】福祉の仕事には、違和感を感じる力とそれを継続する力が大切

こんにちは。

スター行政書士事務所の山田です。

このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験や介護保険制度の情報、福祉について考えていることなどをお伝えしたいと思います。

このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。

 

今日のテーマは、「福祉の仕事には、違和感を感じる力とそれを継続する力が必要」です。

福祉の仕事をするのに、様々な制度の理解、食事や排泄などそれぞれの介護の技術、認知症ケアの理解、記録の書き方など色々なことを学ばなければなりません。

タイトルの「『アレ?おかしいな』を感じる力、それを継続する力」は、それらの前提とる考え方、ものの見方と言えるかもしれません。

自分がそのように考える理由は、以下の通りです。

「福祉の常識、社会の非常識」。

これは、ある特別養護老人ホームの施設長から聞いた言葉です。

私は福祉関係の仕事をして約20年になりますが、とても的確に福祉事業所の状況を捉えた言葉だと思います。

自分は25年位前、とある特別養護老人ホームに実習に行ったときに、車いすに乗ったご利用者が5~6人、立ち上がらないように抑制のためのベルトを着けられ、その上、車いすと手すりがヒモで結ばれており、自由に行きたい場所に行けない状態で過ごしていました。

当時は、介護保険開始前。

制度上は、身体拘束は禁止されていなかったかもしれません。

しかし、その状況を見た時に、老人ホームの独自の社会、考え方があることを痛感しました。

介護保険では、身体拘束は原則禁止となり、そのような施設はもうないと思いますが、まだまだ、一般社会と違う習慣、考え方は根強く残っていると思います。

例えば、

「決まった時間に決まったものを食べる(飲む)」

「自分の好きな時に外出することができない」

「食事は全量摂取」

「決まった曜日に入浴」

「服は食べ物で汚れたまま」

など。

色々な事業所の職員と話をしていると、段々、このようなことは改善されているようにも思いますが、まだまだ、このような事業所も少なくないと思います。

このようなことをお伝えすると、

「職員の数が少ないから」

といった声があります。

確かにその通りでしょう。

基準上、ご利用者の数に対する職員数は少なすぎます。

しかし、サービスの質を改善しないまま、日々の業務のみを行っている事業所の方が、むしろ職員が足りないように思います。

新しい職員が入っても長期的に育成する仕組みができておらず、すぐに退職。

以前から働いている職員の善意でなんとか事業所が回っている状況ではないでしょうか。

時間はかかりますが、サービスの質を改善しながら、職員全員がやりがいを持って働けるようにすることが、離職防止の視点からも効果があると思います。

 

人は必ず歳をとる

誰もが必ず歳をとります。

介護事業所で働いている人たちも例外ではありません。

自分が年をとって、介護が必要になったときに自分の事業所を利用したい、と思っている人はどのくらいいるでしょうか。

私が研修の講師をやっているときに受講者に「今働いている自分の施設を利用したいか。」と尋ねたときに1~2割位の人しか手が上がりませんでした。

現在のご利用者は、職員が使いたいと思わない事業所を利用しているということです。

例えば、豊田自動車の社員はトヨタの車に乗りたくないと思いながら働いているでしょうか。

町の中にあるラーメン屋さんは自分が作るラーメンは食べたくない、と思いながらお客さんに提供しているのでしょうか。

きっとそんなことはないと思います。

福祉事業も同じです。

自分が利用したい事業を作る。

まずは、それが第一歩。

そのためには、事業所の中での状況に対し、『アレ?おかしいな』と感じる力とそこで感じた違和感を継続して持ち、少しずつ事業所が改善するように働きかけることが大切です。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師。

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