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介護事業所と「ハロウィン」

10月はハロウィンの時期。

ここ数年、10月になるとハロウィンの格好をしている子供や、飾りをしている家を見かけるようになりました。

デイサービスや特養などの介護事業所でも、年間行事の中にハロウィンを取り入れているところもあるのではないでしょうか?

今日は、介護事業所におけるハロウィンのイベントについて書いていきます。

自分が介護事業所とハロウィンについて考えるきっかけになったのは、一枚の写真。

その写真を見て、とても違和感を覚えました。

それは、ある求人広告に写っていたデイサービスの写真です。

写真には、利用者と職員が全員、ハロウィンで見かける魔女の帽子やカボチャの衣装を頭からかぶり、全員がピースをして写っていました。

写真を見る限り、利用者の年齢は80歳前後。

この年代の人がハロウィンを知っているでしょうか?

確かに、その年代でもハロウィンを知っていて、カボチャのかぶりものをしてピース写真を撮りたい、と希望した人もいるでしょう。

しかし、写真に写っていた10人全員がそのように希望していたかと言うと、写真の表情からは決してそのようなことはないと思います。

ケアが一方的になっていないか

介護の現場では、「職員が良かれと思うこと」と「利用者が望んでいること」がズレていることがあります。

「利用者全員がハロウィンの衣装を被ってピースサイン」は、その一場面ではないかと考えます。

写真の表情からは、利用者は、職員からお願いされて嫌々やっていたかもしれませんし、本人から(家族ではなく)の承諾を得ないまま写真撮影したのかもしれません。

例え、ご自分で意思表示ができない人でも、その人の想いを代弁するのが介護者の役割だとしたら、安易にかぶりものをしてもらうのには疑問を持たないといけないと思います。

「やりたい利用者はやればいいし、やりたくない人はやらないでいい。」

当たり前のことかもしれませんが、介護の現場ではできていないことも多いと思います。

介護現場とハロウィン。

小さなことかもしれませんが、丁寧に利用者の意向を確認することの積み重ねが、日々のケアを向上させていくのではないかと考えます。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師。

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