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【高齢者虐待防止研修】利用者の声を聞こう

ご本人はサービス担当者会議に参加していますか?

本日、特別養護老人ホームの虐待防止研修で話をしてきました。

2時間の研修を終えて、施設ケアマネさんから「これまでご本人は、サービス担当者会議に参加していませんでした。」とお話がありました。

研修の中で、「無意識のうちに本人の言葉を無視していませんか?」とお話をしたことを受けてだと思います。

確かに、これまで介護職向けのケアカンファレンス研修の際、利用者本人がカンファレンスに参加しているかを尋ねても、全体の1割位の人しか手が上がりませんでした。

指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準では、アセスメントやモニタリングは本人と面接することが規定されていますが、サービス担当者会議には、本人の参加については何も規定されていません。

本人が担当者会議に参加しない理由として、

  • 本人に聞かれたくないことを話すから
  • 本人が認知症などで会議の内容が分からないから

といったことが挙げられます。

本人に聞かれたくないこと?

ご本人に聞かれたくないこととは、どのような内容でしょうか?

病気のこと?排せつのこと?家族関係のこと?確かに話しづらいこともあるかもしれません。

私が、特別養護老人ホームでケアマネをやっていたときは、合計で1000回以上サービス担当者会議に本人や家族が参加していましたが、

「本人の情報は本人のもの」

と考えて、介護職や看護職なども結構オープンにご本人の話をしていたように思います・

会議の内容が分からない?

担当者会議で話をしていると、時々「何言ってるか分からない」と怒り出すご利用者や、知っている職員の顔をチラチラ見ながら不安そうな表情をする方がいます。

多くの場合、認知症のため周囲の人が話している内容を理解できなかったり、耳が遠く声が聞こえないといった理由ではないでしょうか?

だとすれば、認知症の人や耳が遠い人に責任はなく、会議を開催しているケアマネージャーや介護・医療の専門職が責任を持って相手に伝わるような話し方をしなければならないと思います。

コミュニケーションは、相手に伝わらなければ意味がありません。

しかし、中には意思の疎通が困難なご利用者もいます。

自分は形式的にでも、その方が会議に参加することは大切だと思います。

発語がないご利用者でも、話の内容は理解しているのかもしれません、

また、参加している職員はその人の顔を見て話します。

そして、時々「●●さん、どうですか?」などと声をかける場面も見かけます。

その人が声掛けに対して答えることができなくても、隣で声をかけながら生活の意向やサービス内容を確認していくということが大切だと思います。

ご本人がサービス担当者会議に入る意味

サービス担当者会議は、本人のケアを決定する場です。

食事の内容、日中の過ごし方、医療的なことなど、担当者会議で決定したことは、本人の生活に重大な影響を及ぼします。

「自分の生活は自分で決める」

ご本人の自律を支援することが大切だと思います。

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プロフィール


スター行政書士事務所 山田拓郎
【事業所理念】一人ひとりが輝ける社会の実現を目指します

福祉事業所設立支援/後見業務/研修事業

神奈川県相模原市

行政書士/介護福祉士/ケアマネージャー/認知症介護指導者(認知症介護研究・研修東京センター)/上級リスクマネージャー/パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング基礎コース研修修了

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