こんにちは。
スター行政書士事務所の山田です。
このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験や介護保険制度の情報、福祉について考えていることなどをお伝えしたいと思います。
このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。
今日は、「介護の仕事をする上で『特別なやさしさ』はいらない」ということについて。
こんにちは。
スター行政書士事務所の山田です。
このブログでは、私がこれまで20年以上高齢者福祉に関わってきた経験や介護保険制度の情報、福祉について考えていることなどをお伝えしたいと思います。
このブログが、少しでも介護の現場で頑張る皆様のお役に立てれば幸いです。
「介護=やさしい人」というイメージがあるかもしれません。
しかし、社会一般的に求められている程度のやさしさがあれば、福祉の仕事はできます。
これまで約20年福祉に関する仕事をしてきましたが、自分が「ステキだな」と思う職員は、特別にやさしい、という人たちではありませんでした。
ただ、その人たちに共通しているのは、「良心に基づいて仕事をしている」ということです。
広辞苑によると、「良心」とは「何が善であり悪であるかを知らせ、善を命じ悪をしりぞける個人の道徳意識」とあります。
福祉の仕事をする上での、大切なマインド(意識)というべきでしょうか。
介護の仕事をするには、善と悪を判断する個人の道徳意識が大切です。
昨今、職員による高齢者や障がい者への、虐待報道を見ることを多くなりました。
確かに、介護の現場では、慢性的な人手不足で現場では大変な状況だと思います。
夜勤中は、長時間一人で20人以上のご利用者を対応しなければならない事業所もあり、肉体的にも精神的にも疲弊してしまうことも少なくありません。
また、事業所内には、虐待にまで至らない不適切なケアはないでしょうか。
同僚や先輩によるご利用者への不適切なケア。
見て見ぬふりをすれば、職場内で波風は立たないのかもしれません。
しかし、このままでいいの?と自問自答。
まさに個人の道徳意識です。
また、職員間でも同じことが言えます。
嫌いな職員を無視したり、聞こえるように悪口を言ったり。
これも個人の道徳意識でしょう。
このような介護の現場で抱える課題は、個人ですぐに改善できるものではないかもしれません。
しかし、福祉の現場は、一人ひとりの職員によって支えられています。
職員一人ひとりの「良心」によって支えられていると言ってもいいかもしれません。
私自身、特別養護老人ホームやグループホームで夜勤をしていたときに、精神的に大きな負担を感じたことは一度や二度ではなりません。
一歩違っていれば、新聞報道に出てしまうような事件を起こしていたかもしれません。
しかし、ギリギリのところでやってはいけないことを判断していたのは、どこかで道徳心があったからかもしれません。
介護現場で働く人が自分を犠牲にすることなく、良心に従い仕事ができることを真剣に考えていきたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。