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他業種から介護事業所へ転職する時に大切な考え方

他業種から介護事業所へ転職する時に大切な考え方

コロナウイルス感染症の影響で他業種から介護業界へ転職する方も多いと思います。

他業種でやっていた方からすると介護業界は未知の世界。

自分の家族や親戚が利用している事業所に面会に行ったことがある程度でしか知らない、という人も多いのではないでしょうか。

これまで約20年介護業界で仕事をしてきて、他業種から介護の仕事を始める人のために大切だと思うことを私なりに書かせてもらいます。

他業種から介護業界へ転職しようとする方の参考になれば幸いです。

初めての感覚を忘れない

初めて介護の仕事をする人の中には、デイサービスや老人ホームなど介護関連の事業所に入るのが初めて、という方も多いと思います。

これまで社会人として他の業界で働いていた方が、介護業界に足を踏み入れた時に何か感じることがあるのではないかと思います。

例えば言葉遣い。

ご利用者の孫のような年齢の職員が、ご利用者のことを「○○ちゃん」と呼ぶような事業所もあります。

「ご本人がそう呼ぶことを希望している」

「子どものころから○○ちゃん、と呼ばれていることが習慣になっている」

などといった理由から、

「○○ちゃん」

という呼び方をしていることもあると思います。

しかし、「信頼関係ができるから」「認知症の人だから」などという個別性、具体性のない理由でそのような呼び方をしている場合もあります。

他の業界で働いていた人からすれば、何か違和感のようなものを感じるのではないでしょうか。

介護業界では、その事業所の独自のルールがあると思います。

その独自のルールは長く働くにつれ、自分の中で当たり前になっていきます。

仕事に慣れることは大切ですが、社会の常識とズレたルールに慣れてはいけません。

「福祉の常識、社会の非常識」

これは、ある特別養護老人ホームの施設長が言っていた言葉です。

介護事業所で働き始めたときの「あれ、変だな」と思った感覚をいつまでも持ち続けてほしいと思います。

「介護が必要」=「能力がない」ではない

介護事業所を利用する人は、介護が必要な人ばかりです。

しかし、決して能力がないわけではありません。

介護の現場では、家族や職員などご利用者の周りの人が「本人に代わって」色々と決めてしまうことがあります。

常に「本人に代わって」決めればよいのですが、時には、周りの人の都合で決められてしまうことがあります。

「本当に本人のためになるのか?」

迷ったときは、ご利用者に聞いてみるのが一番です。

言葉で相手に伝えることができないご利用者でも、表情やしぐさで何か読み取れることもあるかもしれません。

食事、排泄、入浴介助より大切なものがある

食事、排泄、入浴介護を三大介護と呼び、介護業務の中心となります。

もちろん、この三大介護の知識を習得し、実際の介護の場面では丁寧に行うことが求められます。

しかし、この三大介護はあくまで手段であり、目的ではないと思っています。

では、目的は何でしょうか。

それは、「幸せ」だと思います。

広辞苑で「福祉」の意味を調べると「幸福」と出てきます。

食事、排泄、入浴介助は、もちろん大切ですが、それだけではなくご利用者にとって幸福を感じられる支援を行うことがとても大切です。

決して、「自分が犠牲になってでもご利用者に幸せを感じてもらう」ということではありません。

介護を通じてご利用者もケアを提供している人も幸せを感じられることが大切です。

 

以上、介護未経験者が介護業界に入ったときに大切な考え方について書いてきました。

介護は仕事を通じて勉強することも多いです。

「老いるとはどういうことか?」

「家族とはどういうものか?」

など、色々と考える機会を与えてくれます。

他業種から転職して、最初は戸惑うことも多いと思いますが、無理のない範囲でぜひ頑張ってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師。

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