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【ユニットケアの取り組み】ユニットリーダー研修実地研修施設になるまで

私は、ユニットリーダー研修実地研修施設受け入れ担当者として、これまで多くのユニットリーダー研修受講生とユニットケアを導入する際の課題について話をしてきました。

事業所の職員の知識や介護技術、ご利用者の介護度など、事業所ごとに異なる課題もありましたが、どの事業所にも共通した課題もありました。

それは、大きく分けて2つ。

①ユニットケアに取り組むには人員が不足している。

②以前から働いている職員の協力が得られず、ユニットケアに取り組むことができない。

ということでした。

この記事では、この共通する2つの課題に関連した内容を書いていきたいと思います。

そしてこの記事が、「自施設でユニットアを導入したい。」とお考え方のお役に立てれば幸いです。

ただし、7~8年前のことを書きますので、時系列の順番や数字が少し事実と異なるかもしれません。

また、既に退職しているので、客観的な根拠資料が出せないことはお許しを。

人員配置

まずは、ユニットケアに取り組むためにはどのくらいの人員が必要なのでしょうか。

私が働いていたユニット型特養の人員配置は、時期によって異なりますが、1.8人前後のことが多かったです。

ちなみに、一般社団法人日本ユニットケア推進センターのユニットリーダー研修実地研修施設では1.7~2.1の人員配置が多いようです。

一般社団法人日本ユニットケア推進センターユニットリーダー研修実地研修施設

当然、ご利用者の介護度等によって必要な人職員数は異なりますが、2.0人以上であれば個人的にはユニットケアに取り組むことができると考えます。

事業所でのユニットケアの取り組み

ここからは、私が働いていたユニット型特養が、ユニットリーダー研修実地研修施設になるまでの取り組みについてお伝えします。

私が働いていた施設も、多くの受講生と同様、ユニットリーダー研修を修了していない職員の理解が得られず、ユニットケアが導入できませんでした。

その施設が、ユニットリーダー研修実地研修施設になるでの体験記をお伝えすることで、共通のお悩みをもった方の参考になるのではないかと考えます。

ユニットケアに取り組む前の事業所のケア

本格的にユニットケアに取り組む前は、どのようなケアを提供していたのかを振り返ります。

ご利用者の生活

施設では、研修などの折に触れて「ご利用者の意向に沿ったケアが大切」ということは伝えていました。

しかし、ご利用者の意向を実現したいと考えても「うちの施設はできないよね。」「それってわがままじゃないの?」という声も多く聞かれました。

その結果、ご利用者が同じ時間に、起床、朝食、排泄、水分補給、体操、昼食、レク、おやつ、夕食、就寝という、いわゆる一斉一律のケアが行われていました。

施設が作った1日の流れの中で、多少柔軟性を持たせながらご利用者を当てはめていく、といったイメージです。

勤務体制

正職員の勤務体制は、ユニットのパート職員の勤務時間によって変わってきますが、概ね早番(7:00~16:00)、日勤(10:00~19:00)、遅番(12:00~21:00)、夜勤(16:00~10:00)でした。

これはあくまで私の主観ですが、チームケアや多職種協働ではなく、看護師や相談員の下に介護職員がいるかのようなイメージがありました。

ケアを決めるのは看護師・相談員、ケアマネージャーといったことが多かったと思います。

このころは、「ユニットケアなんてできないよね。」といった声も多く聞かれました。

ユニットケア推進委員会の発足

ユニットリーダー研修を修了した職員には、「ユニットケアを思うように導入できない。」という悩みがありました。

研修修了者が多くなるにつれ、徐々にそのような声が多くなりました。

そして、ユニットリーダー研修を修了した職員が中心になり、「ユニットケア推進委員会」が発足しました。

構成メンバー

委員会のメンバーは、施設長、ユニットリーダー研修修了者、各ユニットリーダー、栄養士、看護師、相談員です。

検討内容

委員会のメンバーの中には、ユニットリーダー研修に参加したことがない職員もいたため、ユニットケアの共通理解を深めることになりました。

第一回目の委員会のときに、ケアワーカーから

「どうせならユニットリーダー研修の実地研修施設を目指しましょう!」

と思いがけない声があがりました。

しかし、その当時の施設の職員は、ユニットケアの「ユ」の字も知らないような状況です。

実地研修施設になるなど夢のような話で、それを聞いた委員会のメンバーは、「そんなの無理!」と考えていたのではないでしょうか。

後で考えてみると、実際に言葉にしてくれたことで、少なからず実地研修施設というものを意識するようになったと思います。

施設長の宣言

委員会の中では、ユニットケアが進まない理由として「職員の協力が得られないから。」といった声が多くありました。

事業所のトップである施設長が全職員の前で「今後は本格的にユニットケアに取り組む。」と宣言してもらうことが効果的なのではないか、と話が出ました。

施設長は、ユニットケアに前向きで、全職員を対象とした会議のときに「事業所としてユニットケアを進める。」ということを話してくれました。

それまでは、ユニットリーダー研修を修了した一部の職員がユニットケアを進めていたという印象だったのが、事業所全体の取り組みになっていったのは施設長が宣言したことが大きかったと思います。

長くなってしまうので、今回はここまでにさせていただきます。

次は、施設で行った勉強会の内容やケアの内容について書いていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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プロフィール

  
スター行政書士事務所 山田拓郎
【事業所理念】一人ひとりが輝ける社会の実現を目指します

福祉事業所設立支援/後見業務/研修事業

神奈川県相模原市

行政書士/介護福祉士/ケアマネージャー/認知症介護指導者(認知症介護研究・研修東京センター)/上級リスクマネージャー/パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング基礎コース研修修了

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