これまで任意後見受任者としてご支援してきた方の多くは、70~80歳台の一人暮らしの方です。
実際に当事務所で行っている一人暮らしの方の支援内容ををお伝えします。
これまで生活していた住居を、引っ越さなければならないことがあります。
その場合、ご高齢者一人では、不動産業者に相談したり、アパートを借りる契約をすることが難しい場合があります。
そのような場合、ご本人と一緒に不動産業者に行って、家賃や交通の便、病院やスーパーの場所などを確認したり、契約に立ち会うこともあります。
また、アパートやマンションを借りる場合、貸主から緊急連絡先を求められることもあり、子や親族がいない場合には、任意後見受任者として、私の名前を届出ました。
病気やケガなどで入院が必要になった時は、病院で手続ををしなければなりません。
主に緊急連絡先として病院に届け出たり、本人に代わって入院費の支払いをします。
年金の手続や保険証の交付手続きなどを行います。
手続きの中で、戸籍や住民票が必要な場合は、本人を代理して取得することもあります。
保険契約の内容を確認して、保険請求ができるようであれば、保険会社に連絡をして手続きを行います。
また、現在加入している保険が本当に必要な内容になっているのか、保険会社を交えて検討することもあります。
任意後見契約では、本人が締結した契約を取消すことができません。
ご自宅に訪問業者が来て、不必要な契約を締結してしまわないように、ご本人には、訪問業者が来た場合には、当事務所に連絡をしてもらうように伝えます。
また、当事務所の電話番号を記載したものを玄関の見える場所に置き、契約をしてしまう前に訪問業者から連絡をもらうようにしておきます。
ご本人と相談の上、通帳や印鑑(実印・銀行印)、キャッシュカードなどの貴重品をお預かりします。
金融機関へ任意後見人(任意後見受任者)として届出をし、本人が金融機関へ行くことができないときに代わりに手続きができるようにします。
多額の現金を持っているのが心配という方には、1ヵ月に1~2回、生活費をお渡しする場合もあります。
お一人暮らしの方に相続人がいない場合、ご本人の相続財産は国庫に帰属します。
このような場合、これまでお世話になってきた人や団体に寄付をしたい、という方もいるでしょう。
お亡くなりになった後の財産を有効に活用してもらえるように、遺言書の作成をご支援することもあります。
住宅の改修工事が必要な場合、業者に見積もりを貰ったり改修工事の立会、支払いを行います。
ケアマネージャーが開催するサービス担当者会議に出席し、福祉職や医療従事者とご本人の情報を共有します。
以上が、当事務所のお一人暮らしの高齢者サポート業務です。。
最後までお読みいただきありがとうございました。