東京商工リサーチによると、2019年に倒産した介護事業所の件数は111件でした。
これは、過去最高だった2017年と同じ件数です。
中でも多いのが、「訪問介護」。
その数は58件となっています。
その次は、デイサービスを含めた「通所・短期入所生活介護」の32件。
有料老人ホームや特別養護老人ホームといった施設系の倒産もあり、それぞれ11件、3件となっています。
倒産の原因は、「事業の不振」、「事業上の失敗」といったことが挙げられています。
従業員の数が5人未満の事業所の倒産が67%となっており、小さい規模の事業所の倒産が多いですね。
小さい事業所の管理者の中には、
「人材募集をしても全く集まらないので、管理者自ら現場に入るしかない状況。そうすると、利用する人を増やすための営業が全くできない。」
と話す方もいます。
「介護事業は安定していると聞いたから。」
と安易な気持ちで事業所を開始すると、後で大変なことになります。
開業時には、しっかりとマーケティングし、開業した後は、ご利用者や働く人にとって魅力的な事業所を作らないと、厳しい状況になることは確実ですね。