事務所の理念

「すべての人が尊重され、一人ひとりが輝ける社会の実現を目指します」

スター行政書士事務所は、全ての人が尊重され、一人ひとりが輝ける社会の実現を目指します。

事務所の名前はそんな思いから付けました。

私はこれまで約19年間、高齢者福祉の仕事に携わってきました。

高齢者福祉の分野では、法律上、個人の「尊厳の保持」が求められます(社会福祉法総則3条・介護保険法1条・社会福祉士介護福祉士法第44条2項など)。

「尊厳」とは、威厳と栄光があり、誰も侵すことができない神聖なものです。

ここで尊厳を保持する対象は、「人」のはずです。当然に。

しかし、私は特別養護老人ホームの認知症専門フロアで介護職員として働いていたときに、そこで暮らしている認知症のご利用者から

「私たちはニワトリじゃないんだっ!」

と怒鳴られたことがあります。

当時、私が働いていた認知症専門フロアでは、エレベーターや階段、全ての窓には鍵が掛けられており、ご利用者一人で行きたい時に行きたい場所へ行くことはできませんでした。もちろん、レクリエーションの時間などに介護職員と一緒に外に散歩に出かけたり、施設内の他のフロアで行っている行事に参加することはありました。

しかし、ご本人からすれば、職員が決めた時間に合わせてフロアの外に行くのではなく、「天気の良い日だから散歩に行きたい。」、「少しだけ外の空気を吸いたい。」と思ったでも、ドアや窓には鍵が掛けられているため一人で外に出ることはできません。

職員に「外に連れて行ってほしい。」と希望を伝えても、柔軟に散歩に行けるほどの職員の配置人数になっていなかったため、職員から、忙しそうに「あとでね。」などと返事をされること対して、まるで自分が小屋の中のニワトリのように感じて「ニワトリじゃない!」と、怒りが私に向いたのだと思います。

確かに認知症のご利用者が一人で外出した場合、施設に戻ってくることができない可能性や、転倒などの事故といったリスクが伴います。

ですが、リスクを極度に恐れ、ご利用者が「人」として当たり前の生活ができないというのは本末転倒です。

支援する私たちが、正しい認知症の知識(場所の見当識が維持できているか、思考力や判断力の低下の程度をなど…)を有し、万が一、事故が発生した場合のリスクをしっかりとご本人やご家族に説明することができていれば、その方はもっと人間らしい生活ができていたのかもしれません。

スター行政書士事務所は「認知症があるから」「障害があるから」などといった理由で、レッテルを貼られ、人として尊重されない、といった状況があるのなら、思いを一緒にする方たちと共に改善に向けて前進していきます。

そして、世界中の全ての人がキラキラと輝ける社会が実現できればと思います。