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自分が働いている介護事業所を利用しますか?

こんにちは、スター行政書士事務所の山田です。

最近、デイサービスを開業したい、という相談がありました。

お話を聞いてみると、

「デイサービスで約10年の経験があるけど、これまで働いてきた事業所で『自分が利用したい』と思える事業所はなかった。自ら『自分が利用したい』と思えるデイサービスを作りたい。」

ということでした。

私が、特別養護老人ホームで仕事をしているときの施設長が、会議で約100人の職員に

「この施設を利用したいと思う人は?」

と尋ねたことがありました。

そのときに手が上がったのはわずか1人。

何かの統計で確認したわけではありませんが、私はこれまで300人以上の介護事業所の職員と話をしてきましたが、

残念ながら、

「自分の事業所を利用したい」

と思っている人は、少ないのではと思っています。

近所のラーメン屋さんでもトヨタ自動車でも、自社のサービスを利用したいと思っている人の方が多いと思います。

なぜ、福祉事業所では自分の事業所を利用したいと思えないのか?

色々と理由があると思いますが、私が考える一番の理由は、

「立場のズレ」

だと思います。

介護事業所は、

職員としては働く場所。

ご利用者とすれば生活する場所。

この立場のズレが、影響しているのはないかと思います。

介護の仕事をしている人は、真面目な人が多い印象。

しっかりとご利用者の健康、生活を管理することが必要だと考えている場合が多いと思います。

生活する人の立場で見たときはどうでしょう?

自分は結構いい加減な生活を送っています。

朝ごはん以外食事時間も決まっていないし、夜中眠れなくて本を読んだりYouTubeを見たり。

「3食間食して栄養状態を維持する」

「規則正しい生活を送ってもらう」

確かに、食事摂取量、睡眠状態を「管理」することも必要なことかもしれません。

しかし、「生活」ということを考えたら、もっとゆるやかでいいのではないかと思います。

もし、「責任問題」ということが心配だったら、ご本人やご家族に意向を確認した上で、ケアプランの説明・同意を得た上で実践すれば、大きな問題になることはないと考えます。

「介護が必要になったときは、自分が働いていた施設を使いたい。」

そのように働いている人が思える事業所が増えれば、きっと福祉業界全体がよくなるのではないかと思います。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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プロフィール

スター行政書士事務所 山田拓郎
1999年に社会福祉法人に入社し、特別養護老人ホームの介護職・生活相談員・ケアマネージャー、グループホーム管理者として勤務。

「一人ひとりが輝ける社会の実現を目指す」をミッションにスター行政書士事務所を開業。現在は、福祉事業所の開業支援や任意後見人として活動している。認知症ケア・虐待防止研修等の講師実績多数。

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